プロレスって生で見たことありますか?
「ええぇ~、なんかぁ~、ゴリゴリの人たちがぁ~、なんかシバキ合ってるんでしょぉ~?」
喫茶店でアイスミルクティでも飲みながら、武田鉄矢のように髪を耳にかけながら、眉毛をハの字にして
「アタシってぇ~、そぉーゆー野蛮なコトぉ~、あんま、興味ないかもぉ~」
なんておっしゃる方も多いのではないでしょうか
実は、ぼくも去年くらいまでは、そっち側の人間でした。
ところが、ある日、
仕事で、とあるお客さん宅にお邪魔していたとき
そこの兄さんが部屋中、プロレスづくし
壁や天井はポスターだらけ
隅のほうにはプロレス雑誌がうず高く積まれ
果てはコスチュームやマスクのレプリカがところせましと飾られている
いわゆるプロレスオタクの総本部
といった様相である
ぼくは内心、
「うわぁ~…これはイタいなぁ…」
そう思っていました。
ただ、この兄さん、人は決して悪くなく
優しくて面倒見の良い感じですし
おおよそ格闘技とは程遠い温厚な性格
その兄さんがボソっと一言
「今日、岡崎にドラゴンゲート、来るんだよねー」
当時のぼくは、そのドラゴンなんちゃらが何なのか知らなかったですが
知ったかぶりで
「へぇ~、そうなんですかぁ、そりゃスゴイですねー」
なんて、適当に相槌をうってお茶を濁す
そのあと、その兄さんはこう続けた
「最近、ドラゴンゲートは若い女の子がめっちゃ多いよね」
んん??
若い女の子がめっちゃ多い
な、なんですかぁ、それは
ドラゴンナントカが何のことか知らないけど
若い女の子がたくさん集まるイベントであることは間違いなさそうだ
一気に鼻息も荒く、色々詳細を訊きたかったけど
さっき、知ったかぶりで
「へぇ~、そうなんですかぁ、そりゃスゴイですねー」
なんて言ってしまった手前、
今さら、ドラゴンなんとかって、いったい何なんですか?何なんですか?
なんて取り乱しながら訊ける訳もなく
焦る気持ちを抑えつつ、所定の仕事を終え、お客さんの家を後にする
と同時に、ソッコー車の中でスマホです
検索!検索!
今のところ分かっているのは
「今日」「岡崎」「ドラゴンなんとか」「若い女の子」
すると、どーやら
「ドラゴンゲート」というプロレス団体であるらしい
ぼくはそれまで、プロレスって、
どこかの会場に、色んな選手やチームが集まってきて
そこで大会をする
いわば、M-1グランプリ的なものだと思っていたのですが
どうやら少し違うようで
全国には有名・無名あわせて多くのプロレス団体というのが存在するんですね
要は、サーカス団みたいなものイメージしてもらうと分かり易いかも
それでそのプロレス団体という集合体が
全国の色々な会場に赴き、
その団体内の選手たちが敵味方に分かれて試合をする
そんな感じなんですね
ま、知ってる人にとっては
何を今さら、という感じでしょうが…
それぞれのプロレス団体には名前がついていて
新日本プロレス、全日本プロレス、みちのくプロレス、DDTプロレス、ノアなどなど有り、ドラゴンゲートもそのうちのひとつなんですね
さらに調べを進めると
プロレスラーってだいたい、身体がデカくて、むちむちゴリゴリ
なんてイメージがありましたが
このドラゴンゲートというのは、選手がみんな小柄なんですね
筋肉こそはついていますが、基本的には細マッチョでイケメンが多い
ビコーズ、若い女の子の客が多い
そーゆーことらしいんですね
で、そのドラゴンゲートが、愛知県岡崎市に来るということでした
岡崎といえば、ウチから車で一時間くらいの町
それに、生まれてこのかた、プロレスなるものを生で見たこともなかったので
それほど興味もなかったが、若い女の子もたくさんいるそうなので
淡い下心を抱きつつ行ってみることにした
仕事を終え、一旦、家に帰る
カミさんに、
「オ・・オレ・・ちょっとプロレス見に行ってくるから・・」
するとカミサン
「はぁぁぁああぁ!?、アンタ、今まで、プロレスのプの字も聞いたこと無かったのに、なんや?、なんで急にプロレス見に行くねん?
怪しいな?
なんやコラァ!!
白状せぇやぁぁぁああぁぁッ!!」
こんな身近に極悪女子プロレスラーがいました…
追い詰められたぼく
開口一番でた言葉が
「いや、ちゃうねん」
何がちゃうのか支離滅裂ですが、釈明を続けます
「行った先のお客さんにプロレスを熱く語られてぇ~
それでそれでぇ
別にあんま興味なかったんやけどぉ~
そこまで言うなら、仕方ないからお試しで1回見にいってあげようかなぁ~
なんて思ったりしてぇ~」
告白する女学生のようにモジモジしながら嘘を陳べます
「ドラゴンゲートって言うらしんやけどぉ~…」
その瞬間、さっきまで黒王号の上のラオウが見下している様相だったカミさんが
「えっ!!ドラゴンゲートぉっ!?」
急に濁った目をギラギラさせてきた
どうやら、「水曜日のダウンタウン」という番組で、
松ちゃんが”エル・チキンライス”というレスラーに化けてプロレス会場にいてもバレない説というをやっていたそうで、
その参加したプロレス団体がドラゴンゲートだったそうで
その影響で、カミさんも前々からドラゴンゲートを見に行ってみたかったそうなんですね
というわけで僕は、不本意ながらカミさん連れで岡崎市へ向かう…
会場に着くと、
客席とリングが近いっ
ぼくはてっきり、音楽アーティストのライブみたいに、遠くの席で米粒のようなアーティストを目をこらして見るようなイメージを勝手に持っていたが
プロレスってこんな近い距離なんだなぁ
こんな近距離でイケメン細マッチョがシバキ合いをするのかぁ
そりゃあ、迫力ありそうだねー
周りを見回してみると、確かに若い女の子が多い。
が、やっぱりおっさんも多い
というか、7割方おっさんである
つまり、今まではプロレスを見にくる客層なんて100%男だったところに、なんと30%も女の子が入ってきたぞぉ~ってなもんで
相対的に見て、「若い女の子がめっちゃいる」だったのですね
まるで、去年まで男子校だったのが
今年から共学になった工業高校のようである。
そうこうしているうちに試合開始
この日は全部で6試合あったのですが
第0試合から
予想以上の迫力である
この頃は選手の名前なんか誰一人わからないけど
音とか衝撃波とかが伝わってくるんです
胸板にチョップが入ると
「パァアアァァァァァーーーン!!」
うわっ痛そ…
投げ技でリング上に叩きつけられると
「バァァァアアァァァアァーーーん!!」
うわっ痛そ…
間接技が決まると、かけられている選手が
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!イデデデデテーーーー!!ギャァァァアアァァァァ!!」
生の叫び声が普通に聞こえる
見ているコッチまでシカメッ面である
でも、人間同士が戦う姿はやっぱり面白いです。
2000年以上前にローマの闘技場コロッセオで
古代ローマの人たちも戦いに熱狂したという。
人間にはもともと戦いを見ることを楽しいと感じる本能が備わっているのではないだろうか。
でも、中には
「私は絶対平和手主義!。いくらイケメン細マッチョでも、野蛮なことは嫌ヨ!」
そんなアグネスチャンみたいな人もいることでしょう。
ご安心ください
ドラゴンゲートの大会は、マジ試合半分、お笑い半分です。
必ず途中途中にお笑い試合があります。
オカマキャラのヨースケサンタマリア
最初は普通の若手レスラーだったが、弱くでブサイクというコンプレックスを見事、逆転の発想に持っていって、今では女性に大人気。黄色い声援が止むことはありません。
世界最弱プロレスラー、ハリウッドストーカー市川
身長165cm、体重42kgくらい(か・・軽い・・)
400戦全敗!!
必殺技はカンチョーです
でも、天龍源一郎や大仁田厚と試合したこともあるんです
いずれの試合も悲惨な末路を辿るんですが…
試合会場で離婚を発表したり
実のお母さんが激励に来たりと
毎回、笑わせてくれます
その他にも、多種多様なキャラの選手が在籍していて
興味は尽きません。
ドラゴンゲートの大会には、グッズコーナーが併設されていて、オフィシャルグッズが売られているですが、そのグッズコーナーで販売員として立っているのが、なんと、さっきまで試合していた選手なんです。
つまり、プロレスラーが店員さんなんです
選手との距離が近いとか、そんな次元じゃないです
だって店員さんなんですから
Tシャツとか買うと、サインしてもらう→握手してもらう
そのあと、あのごっつい身体で、キレイにTシャツ畳んでくれて
袋に入れて手渡してくれます
そんなこんなで、それ以来、ぼくとカミさんはすっかりドラゴンゲートにハマっている所存です
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