なぜユーザー車検の方が安いの？

車を持ったら何かと出費が多いのね…
誰しもがにわかにそう思うであろう

車自体の本体価格もさることながら、
それ以外に維持費というのがかかるのである。

若い頃は、この維持費をけっこうナメてかかっていて
「とにかく車に乗るんだもんね、車がないと何もできないんだもんね」
などと鼻息も荒く、安っい中古車などを買ってしまい

ガソリン代
保険代
メンテナンス代
などなど、
乾いたサイフに波状攻撃のように襲い掛かるのである。

その中でも当時
アルマゲドン的にやってくるものに
「車検」
というものがあった。

車を一回車検に出すと
安くても10万くらいの金が飛んでいったものである。

それが２～３年に一度襲ってくる。

若い時分なんて、明日の食べるものもままならないぼど困窮していたものだから

この車検時期が来るたびに、
前後１ヶ月くらい食事はコンビニ弁当からカップ麺へと格下げ
デートは映画やアミューズメント施設から「公園の散歩」へと健康的になり
それでも金が足りなくて
部屋から色々な商品が質屋へと流れていった…
それは今の時代も、さほど変わることはなく。

一般家庭においても
２年に一度の10万ちかい出費は大打撃であることは
ゆるぎない事実なのである。

「あ、今年、車検だ」という言葉を聞いて

「やっっったぁぁぁーーー！！やっっほぉーーーいッ！！」
なんて思う人間はいないだろう

だいたいの一般市民は、横隔膜限界まで
「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
と深い深いため息をつくはず…

「少しでも車検費用を抑えたい！」
そんなアナタにオススメなのが
ユーザー車検である。

ユーザー車検とは

自分でその車を運転して検査場まで行って
自分で手続きをして車検を受けてくる

というものなのだが

驚くべきことに、車検にかかる費用が半分くらいで済むのである。

車屋さんに車検を代行してもらえば
全部おまかせで基本的な整備→手続き→車検までひととおりやってくれるが、

そこはやはり商売でやっているので
実費以外にも作業賃や代行料などサービス料が発生する。

そこで、車検に通るくらいのカンタンな点検だけ自分でやってしまえば

最低限の費用だけで済むというのが
ユーザー車検のメリットである。

「そんなの自分でやって大丈夫かしらっ？」

そんな心配をされる方もおられるでしょう。

実際に僕も、そんなの専門の人じゃないとアカンでしょ?
なんて思っていたのですが

齢40半ばのウチのカミさん。
プリンタのインク交換もロクにできないクセに
車検だけは、安いという理由で
いつも自分でやっている

こんな、まごうかたなき日本のおばはんでも何とかなっちゃうのである。

その背景には、
昔の車は頻繁に整備しないと、すぐにアチコチ痛んで雑多なトラブルに見舞われることも多かったが、

最近の車は、品質が向上したのか、あまり壊れないので、
そのまま検査場に行っても結構通っちゃうのである。

だからといって、まったく整備しなくても大丈夫かというと、もちろんそんなことはなく、それなりの年数や走行距離になったり、ちょっとでも異変の兆候を見つけたら、速やかに最寄の車屋さんに相談したほうが良いのだが

コト、車検に関して言えば、
それほど厳密に整備しなくても
ある一定基準を満たしていれば通っちゃうのである。

ちなみにウチには軽自動車が3台あるのだが
今まで全部ユーザー車検なので
費用的にだいぶ助かっています。

みなさんもぜひ、ユーザー車検に挑戦してみてほしい。