僕の仕事は、基本的に外回りだ。
いろんなエリアをあちこち車で走り回っているので
お昼はほぼ、そのエリアのどこかのお店で食べることが多い。
その中で
「これはッ!」
という程のおいしい店を発見することは
年に1~2回しかない
某有名なグルメ評価サイトなどは
情報が操作されていたり、
地域のフリーペーパーだと
コネやツテがなどが絡んだり
多額の費用で大きな広告枠に載せている企業であれば
決して悪く言われることはない
世に出回っているグルメ情報の多くは
裏の大人のルールがあったりして
本当に美味しい店の情報はなかなか浮上してこない。
そこで、僕があちこち食べてきた中で
思わず唸ったほどの本当に美味しい店を
まったくバイアスをかけずに紹介してしまおうという
実におせっかいなコーナーです
「すしよし」
って読みます
世の中には寿司屋は数多く存在するが
ほとんどが回転寿司チェーンに押されて閉店を余儀なくされる中、
この「すし義」だけは、別格のクオリティ。
とにかく、その美味しさたるや、
考えつく限りの賞賛を並べても足りないくらいである。
怖いのは、値段がイチイチ書いていないこと。
メニューは基本的には時価なのだそうだが
一品一品の値段はどこにも書いていないのである。
僕のような一般小市民は
手を細かく震わせながら
心の中では大規模地殻変動を起こしながら
いつも頼むのは
「おまかせ特上、3000円ちょっと」である。
このコースメニューだけは
壁に価格の書いた板がぶら下がっていて
小市民としては安心である。
この「おまかせ特上」というのは、
その日のオススメネタが10品くらいコースで出てくるというもので、
ひとつひとつのネタがことごとく絶品である。
このコースメニューの一部をご紹介したいと思います。
【まぐろ】
だいたい大トロとか中トロが出てくるのですが。
運がいいと「大間のまぐろ」が出てきます。
大間のまぐろって食べたことあります?
この店ではじめて「大間のまぐろ」を食べたとき、
そのケタ違いのうまさに驚愕しました。
良質な脂と、まぐろ本来の赤身の味が
折り重なって口の中で天国を作り出すのです。
まさに食べる宝石といっても過言ではないでしょう。
それまで僕は、よくテレビとかで、
ものすごい高値で取引されていたりするのを見て、
「なんであんなに高いのかねぇ~、
口に入れたら一瞬だし、腹に入ったら一緒なのにねぇ」
なんてことを思っていたのですが、
もし、一度だけ、タイムマシーンが使えるとしたら
その時に戻って、当時の僕の後頭部を便所スリッパでパアァーーーンってやってきます。
そんな過去の概念を後悔させるほどの美味しさなのです。
【ウニ】
僕は出身が札幌なのですが、
積丹の方の親戚で猟師をやっている叔父さんがいて
今はもう歳で引退しちゃいましたけど
子供の頃は、夏休みなんかよく、その叔父さんのところに遊びにいって
小型漁船でウニの密猟スポットに連れていってもらった。
小学生の僕は素潜りで、水圧の頭痛に耐えながら
5mくらい海底のウニを捕ってきて
陸まで持っていくと海上保安庁にバレるので
海上の船の陰でプカプカ浮かびながら
まだウニウニ動いているウニをパカっと割って
その場で食べたものであるが。
あれは今思えば、とんでもなく贅沢な夢のような食べ方である。
子供の味覚でも、しびれる程美味かった記憶がある。
このすし義で出てくるウニは
その味を彷彿とさせる味で、
思わず、
「これや!これこれッ!これが本物のウニの味やぁ~」
と、にわか関西弁で熱弁をふるってしまうのである。
【えび】
注文の際に、
「海老は生えびにしますか?煮えびにしますか?」
と聞かれる。
これはもう、本当に個人の好みなのだが、
僕はいつも生えび゜。
カミさんはいつも煮えび。
どっちもうまいうまいと言って食べますが、
お互いにお互いの味をまだ知らない。
どっちを選んでも、もれなく海老の頭をカリカリに焼いたものが出てきますが
これがまた海老の風味が香ばしく美味しいのだ。
【アナゴ】
コース終盤に出てくるアナゴは
一昔前の紅白歌合戦で例えるなら
北島三郎である。
要は一番の盛り上がりセクションというワケで、
いったい、何をどう調理すれば
こんな究極の逸品が出来上がるのだッ!?
大将、アンタ、何してくれたんやぁぁぁ!?
と号泣したくなるほどである。
ふっくらしているけど、炙ってあるので香ばしく
口に入れると、アナゴの旨みが爆発して
噛まなくても溶けてしまいます。
あんまりアナゴが口の中で溶けるって想像しにくいと思いますが
とにかくアナゴの常識を打ち破る一皿です。
ちなみにカミさんはコレが一番気に入っており。
もし暴走トロッコが二股ポイントにさしかかったときに
一方には僕、もう一方にはこのアナゴがあったら
迷わず僕を轢き殺すと即答したほどである…
【玉子】
結構最後の方に出てくる玉子。
この玉子のダシの染み込み具合が尋常ではないのである。
箸でちょっと突っついただけでも
ジュワっとダシがこぼれそうで、
口に入れると、じゅわじゅわぁ~っと
ダシが口の中いっぱいに広がる。
いったいどんな製法で焼けば
こんなジューシーな玉子ができるのだッ?!
よく、寿司屋は玉子に始まり、玉子に終わる、
玉子でその寿司屋の腕がある程度わかる。
なんて言いますが、
まさにその通りで、
この玉子は「すし義」のクオリティの高さのバロメータではなかろうか。
【巻物】
最後のシメ的な感じで出てくるのが
ネギトロの巻物。
これがまたドラスティックにマグロの味が濃く
ネギも、普通のネギとは全然違い、香りが奥深い。
それをシャリと海苔で巻かれているのだ。
僕の頭の中での巻物のイメージといえば、
ホラ、よくスーパーとかで、パックに入って安い安ぅーい値段が貼られていて
閉店間際になると5割引になるみたいなイメージしかなかったのだが、
このすし義のネギトロ巻を食べた瞬間、
あまりの旨さに、脳の中の情報が錯綜してしまって
ちょっとした「めまい」を起こしたほどである。
さて、ひととおり印象深かった寿司ネタを紹介してきましたが、
この他のネタもすべてが秀逸な芸術品ばかり。
僕とカミさんは毎回
思わず、泣きそうになったり、
思わず、フッフォッフォっとバルタン笑いが漏れてしまったり
そんなことを繰り返しながら
若干、ふたりとも情緒不安定な時間を過ごすのだが。
すし義のメニューには、この「おまかせ特上」のさらに上に、
「大将おまかせ極上」なるメニューが存在する。
値段は時価。
おカミさんに、こっそり小声で
「実際、いくらくらいなの?」って訊いてみたが
上品に微笑みながら
「目の玉が飛び出るくらいです」
と言う答えが返ってきた…
小市民の僕は、二の足どころか八の足くらい踏みに踏みまくって
「うっ……、い、いつものおまかせ特上で…」と
3000円の安全域に尻尾を巻いて逃げ込んだものであるが、
もし、お金に余裕のある方は
大将のおまかせ極上を注文してみてはいかがでしょうか。
このお店は、
あの、バイアスかかりまくっていて
情報にイマイチ信憑性のない
「食べログ」でも
著しくみんな一貫して高評価をしている。
写真とかはここにいっぱい載っているので
これを見ながらイメージしましょう。
ほらほら、行きたくなったでしょ?
ここの寿司を食べると
心が洗われるというのだろうか、
なぜだか分からないが、今までの人生に
「ごめんなさい。そして、ありがとう」
などと、エヴァンゲリオンの謎の最終回みたいなセリフが口をついて出てしまうとともに
「いやぁ~、生きてて良かったなぁ」という
なんとも言えない幸福感に包まれるのである
世の中には、こんなに美味しいものがあるものだなぁ、
よぉーし、明日からまたガンバロー!なんて活力も沸いてくる。
ここの大将は、たくさんの人々を幸せにしているなぁ、
でもそれって、幸せな生き方だなぁ
なんて、人生哲学にまで発展してしまうのであった。
そんな豊橋最強のお寿司屋さん
「すし義」
17:00~22:00
駐車場がありますので車で行ってもOKですが、
臨時休業や、満席で店に入れないこともありますので
事前に電話予約していくのが得策です。
TEL.0532-61-1433
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